日本人の韓国正規留学について

Takeda (Japan) acopia.news@gmail.com

 

これまでの記事で日本人の韓国留学や就職について触れてきましたが、韓国での留学にも種類があります。

主に語学堂留学、交換留学、そして正規留学の3つが多いです。

今回は韓国に正規留学をしている方々についてまとめていきます。

 まず大前提として、世界中の国々の中から日本人が韓国を選んで正規留学をしにくるのはなぜなのでしょうか。

一番多いのは、元々韓国の文化などが好きだからではないでしょうか。独学で韓国語を習得した人や、韓国で語学堂に通って韓国語を習得し、その後に正規留学をする人など、さまざまなパターンが存在します。

日本で韓国の文化が爆発的に流行していることに乗じて、こういった韓国が好きだから韓国に留学して韓国で生活したい、という人も増えています。また、それを経て韓国で就職を決める人も少なくないでしょう。その次に多いのは、韓国に元々縁があったから、という理由です。両親、親族に韓国籍の人がいて、元々韓国にゆかりがあるという人も多いです。高校までは日本の学校を出て大学で初めて韓国の学校に通う人が多い印象があります。

 

上記の二つが多いですが、日本と韓国は比較的文化が似ている・時差がない・距離が近い、などのさまざまな理由もあるでしょう。

次は、韓国で有名な大学3校のSKYのうちの一つ、延世大学にフォーカスした正規留学生の日本人の卒業後の進路です。

 一番多いのは、日本で日系の企業や、韓国系の企業で働く方です。韓国で外国人が就職するのはとても難しい状況にあります(次の項目参照)。そのため、日本に帰国し、韓国語の能力や留学経験を活かせる仕事に就職する人が多いです。延世の授業は英語で開講されている授業もあるため、日本の語学力を重要視している企業などに延世の卒業生は合っているかもしれません。

韓国で就職する人は、韓国の民間企業での就職が一番多いです。また、日本語・韓国語の能力を活かして通訳・翻訳の道へ行く人や、より深く学ぶために大学院進学をする人もいます。

 

実際に韓国で就職をしている人もいますが、大半の日本人が韓国の大学を卒業した後、韓国に就職できない理由はなぜなのでしょうか。先ほどの項目で話したように、日本人に限らず外国人が韓国で就職するのは難しいです。

その理由は大きく分けて2つあります。

 一つ目は、ビザの問題が難しく、会社に発給してもらう場合はなおさら難しいということです。

韓国籍がない人が韓国に滞在するのは労力がかかりますし、とても大変です。留学ビザは比較的織りやすいですが、就労ビザとなると、留学生用ビザよりも複雑で、場合によっては会社に委託してビザを申請する必要があるため、その工程があるから外国人をあまり雇わない、という企業もあるそうです。

 そして、そもそもの問題として、韓国では4年制の大学を卒業した韓国人ですら就職が難しい状況にあります。韓国の就職活動では学歴が重要視されるため、日本の大学進学率54.9%(文科省、2021)に対して韓国の大学進学率は73.7%(종로학원, 2021)ととても高いです。その上、厳しい就職活動を勝ち抜くため、韓国の大学生は休学して他の活動をする・インターン・資格習得など、日本の学生以上に就職活動に対して熱心であるという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

韓国人ですら学業に加えてそういった活動をしなければ就職が難しいので、外国人の正規留学生が就職するのが難しいというのも納得がいきます。

 

では、どういったことをすれば韓国で外国人が就職することができるのか、と疑問に思われる方もいると思います。

ある程度の運もあるかもしれませんが、努力して変えることができるものとしては、言語能力に加え、技術職か言語教師、またはそういった企業での勤務経歴を持つことが挙げられます。勤務経歴でなくとも、そういった種類の資格取得・インターンなど、さまざまな工夫をすれば自分の将来の選択肢を増やすことができるかもしれません。

 

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