제10회 한일미래포럼 참가후기 (大阪大学 中原⾥沙)

今回第10 回韓⽇未来フォーラムに参加し、私は初の参加であったのだが⾮常に充実した3⽇間となった。友⼈たちが実⾏委員等であったことが参加のきっかけであり、こういった交流の機会に⼀度参加してみたいという気持ちも以前からあった。

私が今回のフォーラムで話し合った内容は⽇本軍慰安婦に関してである。話し合いの題材にはこの他にも、⽇韓未来アジア希望キャンプ(ハノイ)、⽇韓領⼟問題、朝鮮⺠主主義⼈⺠共和国との関係、⼤学⽣活があった。私は外国語学部で朝鮮語を専攻し、普段から韓国語には触れているのであるが、歴史に関してはかなり疎い⽅であり、歴史関係の問題について話し合うことは難しいかもしれないと少し躊躇していた。しかしながらこのフォーラムをきっかけに、興味、関⼼を持つことができたら、また学ぶことができたらと考え⽇本軍慰安婦チームを希望するに⾄った。⼤学で⽇韓の歴史を学ぶ機会も少しながらあり、そういったことを取り上げた⽂章を扱う授業もあったため、ある程度のことは学んでいたつもりであったし、特に慰安婦問題に関しては前々から気にはなっていた。しかしながら、フォーラムの話し合いに参加し、正直全くといって良いほど⾃分は何も知らないことを思い知った。授業で扱われているときもほとんど聞き流して

いたのだろうと思う。それに⽐べ韓国の学⽣たちは、⾮常に慰安婦問題に関してよく学んできていたように思えた。もちろん⽇本の学⽣たちの中にも慰安婦問題について少なくとも私よりは詳しい学⽣はいたが、それは⽇本全体で考えれば⾮常にごく少数であるはずだ。韓国語を専攻し、⽇韓の歴史を学べる環境にいる私が少しの知識しか持ち合わせていない。その他の分野を専攻する学⽣ならなおさらであろう。これが⽇本⼈の若者の現状なのだと実感し、多くのことを感じた。そしてこの慰安婦問題に関する認識の差、そして関⼼度の違いは何が原因であるのか、どうすればこの差を少しでも縮めることができるのだろうといった⽅向に話が進んだ。以下、その話し合いの結果かつ最終発表内容をまとめる。

1. ⽇本側の認識

・⽇本の慰安婦に関する教育について

⽇本の歴史教科書では慰安婦に関する記述が5⾏程度しかない、理系の学⽣は最低限しか歴史を学ばないためなおさらという意⾒。また、世界史ではヨーロッパ史が中⼼であり、近代の⽇韓関係に関しては学ぶ機会が少ない。さらには、⼀般的に慰安婦問題の加害者は⽇本側であるという認識があるため、慰安婦に関する⾔及が憚られる、資料も少ないという意⾒がみられた。

・マスメディアが⽣む認識の違い

マスメディアには映画、ドキュメンタリー等、様々な媒体が存在するが⽇本では慰安婦を題材にした作品がほとんどない。また、ネットの記事を探そうにも⽇本⼈によって書かれた記事のためどうしても偏りが出てしまうという意⾒もみられた。さらには、⼈気アイドルが慰安婦バッチを着⽤していたことが話題を呼んだことを取り上げ、それに対する若者の反応をツイッター上での意⾒などを通してみたりした。

・⽇韓合意と河野談話

まず、⽇韓合意とは2015 年の⽇韓外相会談でなされた⽇韓間の慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した⽇本政府と⼤韓⺠国政府の合意のことであり、⽇本側は「最終的かつ不可逆的に解決された」としていた。しかし最近になってその合意により設⽴されたはずの慰安婦財団が解散され、⽇本側は⼀度解決したはずの問題を何故再び⽩紙に戻すのかと不満を抱く結果に。さらに1993年⾏われた河野会談では、「政府は慰安婦としてたくさんの苦痛を受けた全ての⽅に⼼からの謝罪と反省を⽰す」など、政府からの公式的な謝罪があったにも関わらず、韓国側はお⾦ではなく謝罪をと反発しており納得しない⽇本⼈が多いことも現状である。

2. 韓国側の認識

・韓国の慰安婦に関する教育について

⼩学校から教科書に慰安婦に関する内容が掲載されている。また、韓国では慰安婦を⼦供たちが理解するための機関が市⺠団体により設⽴されている。

・マスメディアが⽣む認識の違い

⽇本に⽐べてドキュメンタリーや映画、本などで取り上げられることも多く、⼈々が触れる機会も多い。しかしながら被害者中⼼に描かれているものがほと

んどで、歴史的認識を促すには⾜りないという指摘もあった。

・⽇韓合意と河野談話

⽇韓合意は、被害者は関係なく政府間だけでなされた合意であったため、様々な⾮難があった。また河野談話に関しては、もうかなり昔のことだから破談にしよう、関⼼がない、といった意⾒が多い。

3. 解決策・案

解決策としてYouTube を使ってチャンネルをつくるという案が挙げられた。動画をつくることで⾃らの意⾒を発信、そして⼈々の意⾒を共有することができるといったメリットを有する。ただアカウントを開設するだけでは関⼼を持ってもらえないといったこともあり、関⼼の集まりやすい芸能⼈関連の話題を取り上げて動画を作成するという提案がなされた。しかしながら時間の関係上実際に動画を作成することはできず、参考程度のすでに作成されている例としての動画を流すことしか出来なかった。

以上が発表内容のまとめである。ただ話し合うだけではなく、発表があったことで解決策までといった話し合いに進み、まとめることができた。⽇本軍慰安婦問題チームは、実⾏委員の⽅をはじめ、通訳、メンバーすべてが素晴らしい⼈たちであった。⽇本軍慰安婦問題といったシビアでデリケートな題材にも関わらず、⼀度も衝突など起こらず、常に和やかな雰囲気で話し合いが⾏えた。⾮常にありがたく思っているし、この出会いにもとても感謝している。

今回⽇本軍慰安婦問題を題材に韓国⼈学⽣また⽇本⼈学⽣とも意⾒を交換し合うことにより、これまではあまり関⼼が持てなかった歴史に関⼼を持ち始めて

いる。これをきっかけに他の⽇韓問題についても知識を深め、さらにはそういった問題の解決に向けた意⾒等を発信できるようになればと思っている。


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