第十回韓日未来フォーラム参加後記 北海道大学法学部 松本澪 私は、今回のフォーラムに実行委員として参加し、日本軍慰安婦チームの一員として話 し合いに参加した。 私の実行委員としての仕事としては、主に「マニト」の準備や開会式、閉会式の進行で あった。「マニト」は、韓国の言葉で秘密の友達という意味であり、ミッションをこなすゲ ームである。私たちは、このゲームが前回よりもさらに面白くなるよう話し合い、工夫を こらした。アイスブレークや「マニト」については当日計画通りうまくいかないことがあ り、開会式等で少し時間をかけてしまったように感じたが、参加者が楽しめて 実際のグループワークでは、慰安婦問題に関する日本と韓国の認識の違いが浮き彫りと なった。韓国の参加者は、慰安婦についての両国の合意などが不適当だと主張していた。 一方で日本の参加者は、日本側が謝罪をしている事実を知ってほしいと主張していた。ま た、両国で一致したことは、被害者に耳を傾けることと両国の意見を知ってもらうことで ある。そのため、両国の意見を知ってもらうためには、我々大学生がなにができるかにつ て討議を重ね、ユーチューブを用いることで意見がまとまった。ユーチューブは、誰でも アクセスすることが可能である。少しでも興味を持ちような工夫を凝らせば、動画を見て くれる人は多いはずだ。自分たちで動画を作ることができれば良かったが、三日間という 限られた期間であったため、断念した。 以下、発表の様子とチームの集合写真である。 今回のフォーラムに参加し、準備期間を含め有意義な時間を過ごすことができた。私が 初めて参加したのは、昨年夏の第七回であり実行委員としてであった。この経験を通して、 両国が対立している問題についての韓国人学生の考えていることを初めて知った。その上、 韓国人学生の多くが非常にフレンドリーで、日本の文化に興味を持っていることを知った。 やはり、両国の人同士が交流することで初めて分かることもあり、国家間で対立する問題 があっても良好な関係を築くことができるのではと感じた。そして、小さいことではある が自分もそのきっかけづくりに携わるような仕事がしたいと感じた。このようにこのフォ ーラムを通して私は様々なことを考え、経験した。かけがえのない経験をさせてくれ、様々 な出会いをもたらしてくれたフォーラムには感謝の気持ちでいっぱいである。おそらく今 回のフォーラムが最後の参加となるが、今後このような場に携わる機会があればうれしい
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