私はこのフォーラムに領土問題チームのリーダーとして参加した。韓国の学生と実際に交流することは初めてであり非常に充実した日々をおくることができたことに感謝申し上げます。以下に日韓の文化や習慣など身をもって感じた経験をいくつかまとめていこうと思う。
まず一つ目に、私が領土問題チームに所属していたことから、その問題について日韓の学生の見解の差について述べようと思う。この問題についての日韓の学生の一番大きな差はこの問題に対する意識の差である。私たち日本人は独島・竹島問題について習う機会はほとんどない。教科書にも載ってはいるが 1 ページにも満たない。つまりこの問題について詳しく知りたければ、自主的に調べなければならないのである。その一方で韓国の学生は学校で学ぶ機会が多く与えられ、またこの問題に対しての自分自身の見解まで持っている人が多くいることがわかった。なので今回実際に意見を交換しても、知識量に差がありすぎるため、話し合いがうまくいかないことが多々あった。このことは日本人の一員として考えるべき問題である。
以下の写真は私たちの話し合いを実際に載せていただいた山陰中央新報の記事と、チームメンバーの集合写真である。
続いては生活面全般においての私が感じた日本と韓国の差について述べようと思う。韓国の学生は日本の学生と比べフレンドリーな人が多いのではないかと感じた。日本人の場合初対面の人には人見知りをしたり壁を作る人が多いが、韓国の人は日本人と比べその割合が小さいように私は感じた。またその反面日本よりも上下関係を重んじる傾向があると気づいた。私が特に仲良くなった檀国大学校の日本語学科のメンバーたちは先輩後輩で参加していたがやはり後輩は先輩に気を配っていたし、逆に先輩は後輩の面倒をよく見ており、良い関係性であった。
その他にも私が衝撃を受けたものの一つが兵役制度である。この制度は日本にはない。私は兵役前の方と、兵役後の方にそれぞれ兵役についていくつか質問をした。兵役前の子の話によると、兵役は本当に嫌だという率直な意見をもらえた。彼には現在彼女がいるそうだが、兵役前に付き合っていたカップルの 8 割は兵役後には別れてしまうというデータもあるそうだ。また就職活動においても兵役に行ってなければなかなか採用してくれないと知り衝撃を受けた。一方兵役に行った人の話を聞くと、兵役は非常につらかったが男として大きくなれたと言っており、日本にはない韓国の重要な儀式的な要素を感じた。
この 4 日間様々な経験を得ることができとても面白かった。
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